「売る」から「売れる」へ

マーケターにもいろんなタイプがいてるようで、今回はクリエイティブディレクターの本を読んでみました。

 

第1講
⚪︎売れるをつくる3つの方法
1、発明する 既にあるものの組み合わせで新しいものを作ればいい
2、ブームをつくる 広告キャンペーン
機能やスペックで違いを出そうとしても、買う側からすれば、よく見なければわからないような差しかつくれない。それでもと無理やり大きな差を作ろうとすると、今度は誰も欲しがらないような、おかしな商品を作ることになる。
飽和状態。逆に言えば、消費者はもはや、機能やスペックで商品を選ぶのが難しい
3、ブランドをつくる
ブランドとは「らしさ」
企業が発信するアウトプットがブランドを形作る。
ブランドとは見え方のコントロールである。

第2講
デザインは誰にでも使いこなせる
センスとは集積した知識をもとに最適化する能力
⚪︎センスを磨くには
1、王道、定番を知る
客観的にみる。基準が見えてくる。ポジション付けが出来るようになる。
2、流行を見つける
情報をかき集める。
3、共通点をみつける
知識を蓄える事も確かに重要だが、きちんと咀嚼して「自分なりの知識に精製する」その為の方法がたくさんものを見て通底する共通点やルールを見つけ出すこと
問題を見つける能力が大切。どうすれば見つかる?受け手側で考える!

第3講
世の中をあっと驚かせようとしてはいけない
無理をして不必要に奇抜なものは受け入れられなかったり、売れなかったりすることが少なくない。あっと驚かせる事にこだわってはいけない。
ブランドの力で差別化し、ブランドの力で消費者に選んでもらう。

⚪︎ブランド力がある企業の3条件
1、トップのクリエイティブ感覚が優れている。
2、経営者の右脳としてクリエイティブディレクターを招き、経営判断を行っている。
3、経営の直下にクリエイティブ特区がある事
トップもしくわ外部から、もしくは社内の力を結集して部門としてブランディングに取り組んでいる会社がブランド力ある会社ということ
あくまでもブランディングは手段。大切なのはその先にある目的。
企業の活動は目的と大義から始まる

要はクリエイティブに対して理解がある人が、会社の中で発言権を得れているか。
会社を動かす立場にいなければ、いくら理解があっても難しいよねという事でしょうか。

第4講
ブランディングを考える上で大切なのは似合う服を着せる事。流行を着せだからと言って似合うものではない。

ブランディングに取り組む時も、らしさ、つまりは企業ならではの個性や魅力、もち味を見つけるために、その企業や事業、業界、市場の状況などについて徹底的に調べるところから始める。
その中にらしさの手がかりがある。
あまり考えすぎず、時間を決めてイメージを出していく。一番大切なのは、みんなが聞いてわかるものをみつける。もっと言えば、人の意識のわりと浅いところにあって、何となく知っているけど、まだフォーカスされていないところを見つける。
疑問を抱く様なイメージはピンとこないイメージなので、共感されにくい。
アウトプットの完成度に時間をかける。

広告を含めて企業のコミュニケーション作りをする時、必ず擬人化する。もし人だったら世の中の人にどんな人だと思われるのがいいか?どんな人に見られたい?

まとめ
⚪︎センスとは集約した知識をもとに最適化する能力
⚪︎世の中をあっと驚かせてはいけない。差別化というものへの誤解
⚪︎ブランドは細部に宿る
企業が発信するアウトプット全てのみえ方をコントロールする事が大切

非常にわかりやい本でした。
センスという曖昧な能力を分析し、短い言葉で表現されているのにはとてもセンスを感じました。